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2007年10月14日 (日)

ミスマッチの原因

“買いたいのに買えない”
“見たい(ファッション)雑誌がない”

以前から、ひんぱんに耳にしてきたつぶやき…

このブログを立ち上げた当初にもそんな歯がゆい気持ちを
つづったメールをいただきました。

それについて、私の考えを書いてみようと思います。

参考にさせてもらったのは、この論文
マズローの心理学説的見地からみた5つの欲求の段階が引き合いに出されています。

“衣食足りて礼節を知る”という言葉がありますが、
現状に物足りないーと感じる消費者は、
欲求の段階が上がった、ということになるというわけです。

“衣食足りて”はマズローの説でいうと、
1生理的欲求2安全の欲求(人間が生きる上での衣食住等の根源的な欲求)
にあたるでしょうか?

次の段階は3帰属(親和)欲求であるといわれ、
他人と関りたい,他者と同じようにしたいなどの集団帰属の欲求を指します。
この欲求がうまく満たされると、
4自尊の欲求(自分が集団から価値ある存在と認められ,
尊敬されることを求める認知欲求)
さらに、
5自己実現の欲求(自分の能力,可能性を発揮し,
創造的活動や自己の成長を図りたいと思う欲求)
へと段階が上がり、人は真に
“礼節を知る”方向へと進むのではないかと考えられます。

今は、消費者が4自尊の欲求さらに5自己実現の欲求段階に移行しているのにも
かかわらず、売り手は、
3帰属(親和)欲求あるいは表面的な4自尊の欲求にマッチするパターンのまま、
商品を供給し続けている、
そのことが市場に大きなミスマッチをもたらしている、
といえるのだと思います。

「流行しているファッションを着ることがおしゃれである」
「ファッションで憧れのセレブに」
供給者側がマスメディアを使って刷り込むそのメッセージの
夢から覚めながらも、
美しいものを愛し、心豊かで自分らしい生活を求め、他との調和を望む人たちの
欲しいものが、供給できていない、
そういうことが起きているのだと思います。

論文中に書かれている、イタリアに留学したデザイナー志望の女性のエピソードは
ファッション業界に生き、日本人である私にとって、胸が痛むものでした。

ブランドもので構成された彼女のワードローブはイタリアの友人に、
「何、コレ?雑多なファッションの寄せ集めじゃない」
「自分の視点、自分のスタイルというものがない」
と言われたというのです。

ブランドものや限定品で自分の価値を高めようとすることからは
もう、降りても良い頃かと思います。

けれど、マズローの説からすれば、
欲求は段階なのです。

次の段階に進むためには、前の段階を満たしていかなければばりません。

日本人の価値観を見直す時期なのだと感じます。

ファッションは自分の価値を高めるものではなく、
演出するツールにすぎないのに、
なぜ、私たち日本人はこうもブランド志向に陥ってしまったのでしょう?

モノが人を幸せにすることはできないとみんな知っているのに…。

いつのまにか、順番が入れ替わってしまった
そのことに、気付いているのに、
なかなか変えられない。

変革のためのキーワードは自分

自分ときちんと向き合い、欲求を満たしていくこと。

そして、自分の軸、スタイルを明確にしていくこと。



それは、「これを着ればおしゃれ」のように簡単にいくものではありません。
占いで「あなたはこういう人」霊能者に「あなたの前世はこうで、使命はこう」
と言われて満足するようなものです。
私たちが、てっとり早くブランドや流行に手をだす原因はここにあると思います。
自分を見つめることのしんどさや手間から逃げてしまうのです。


でも、
世界を変えるには
自分を変えるしかありません。

なんだか、以前のようにお買い物を楽しめない…という方、
お互いに頑張りましょう!

私も消費者の1人として、ファッションに関わる人間として、
自分にできることをやっていきたいと思っています☆

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